文藝春秋7月号に、戦後を代表する経済記者の大塚将司さんを悼むコラムを寄せました。大塚さんとは、彼が勤務先の日経新聞社の鶴田体制打倒に立ち上がって以降のお付き合いで、日経の社員がインサイダー取引をして摘発されたときには、だいぶ取材に協力いただきました。
その大塚さんから「仕事を手伝ってほしい」と依頼を受けたのが、2024年9月。私が約3年間の福岡勤務を終えて帰京した直後でした。彼は膨大な手書きメモをすべてパソコンで打ち直し、検索できるような仕組みにしたといい、その膨大なデータをもとに畢生の大作にとりかかりたいというのでした。おそらくは、バブル崩壊直後の大蔵当局の右往左往ぶりを詳述するものになったと思うのですが、私が快諾した直後に氏は倒れられ、以来、意識が戻らぬまま。ついに未着手に終わったのでした。